今回は、最近話題になっているUIコンポーネントセット「shadcn_ui」のFlutter実装版についてご紹介します。
React界隈ではすでに多くの開発者が導入している「shadcn/ui」ですが、Flutterにも対応したパッケージが登場しています。Tailwind風のスタイルと、構造的で使いやすいコンポーネント群が特徴です。
この記事では「shadcn_ui for Flutter」がどんなものか、どうやって導入し、どう使うのかをまとめていきます。
shadcn_uiとは?
元々はReact/Tailwind界隈で流行した構造的でスタイリッシュなUIコンポーネント集です。
- シンプルかつ柔軟なデザイン
- ユーザー体験を意識したインタラクション
- モダンで再利用可能なUI設計
Flutter版もこの思想を継承しており、クリーンで拡張性の高いUIを簡単に構築できるようになっています。
Flutterでの導入方法
Flutter向けには「shadcn_ui」という名前のパッケージとして公開されています。
インストール
dependencies:
shadcn_ui: ^0.1.3 # 最新バージョンを確認してください
その後、flutter pub get
を実行。
使えるコンポーネント
現在のバージョンでは以下のようなUIパーツが提供されています(一部):
Button
Card
Input
Dialog
DropdownMenu
Tooltip
Avatar
Accordion
Toast
いずれも統一されたスタイルガイドに基づいて設計されており、すぐにプロダクションレベルのUIを構築できます。
使用例:ButtonとCardの組み合わせ
import 'package:shadcn_ui/shadcn_ui.dart';
Card(
child: Column(
children: [
const Text('shadcn_ui Card'),
const SizedBox(height: 8),
Button(
onPressed: () {
print("Clicked");
},
child: const Text("Click Me"),
),
],
),
),
コンポーネントはすべてFlutterのウィジェットとして提供されており、通常のレイアウトとシームレスに統合できます。
特徴的なポイント
1. Tailwind思想のレイアウト・デザイン
shadcn_uiはTailwind風のユーティリティスタイルと組み合わせるとより効果を発揮します(Flutterであれば、tailwind_colors
や独自テーマ設計と組み合わせるのがオススメです)。
2. プロダクション品質のデフォルトスタイル
デフォルトのスタイルが非常に洗練されているため、最小限の設定で見栄えの良いUIが完成します。
3. カスタマイズしやすい
すべてのコンポーネントはFlutter標準のThemeData
や独自のカスタムクラスで簡単にスタイル変更可能です。
開発中の注意点
- 現在も開発中のため、API変更の可能性あり
- カスタムレイアウトに対応する場合は、内部構造を理解しておくと安心
- Webやデスクトップ対応において一部制限がある可能性があるので検証は必須
まとめ
FlutterのUI開発で「統一感がほしい」「モダンなコンポーネントを手早く使いたい」という方には、shadcn_uiは非常に魅力的な選択肢です。
- 最小限のコードでクリーンなUIを作れる
- 一貫性のあるコンポーネント設計
- 拡張性とカスタマイズ性も確保
Flutterでも”shadcnらしいUI”を再現したい方、ぜひ一度試してみてください。