今回は「event」というパッケージを紹介します。
「event」は、イベント駆動型のプログラミングを簡単に実現するためのパッケージで、このパッケージを使用すると、イベントを定義して、そのイベントにリスナーを登録し、イベントが発生した際に処理を実行することができます。主に、アプリケーション内でのイベント通知システムをシンプルに構築するために使うパッケージです。
・任意のイベントを発行でき、リスナーに通知を送信可能
・特定のイベントに対してリスナーを登録し、そのリスナーを解除することができる
・イベント駆動型プログラミングのための簡単なインターフェースを提供
これらが「event」の特徴です。
では実際の実装例を見てみましょう。
import 'package:flutter/material.dart';
import 'package:event/event.dart';
void main() {
runApp(MyApp());
}
class MyApp extends StatelessWidget {
final Event event = Event();
@override
Widget build(BuildContext context) {
// リスナーの登録
event.subscribe((_) {
print("イベントが発生しました!");
});
return MaterialApp(
home: Scaffold(
appBar: AppBar(title: Text('Event Example')),
body: Center(
child: ElevatedButton(
onPressed: () {
// イベントの発行
print("ボタンが押されました");
event.broadcast();
},
child: Text('イベントを発行'),
),
),
),
);
}
}
1.event
というEvent
クラスのインスタンスを作成
2.event.subscribe()
メソッドを使って、イベントが発行された際に実行する処理(ここでは「イベントが発生しました!」というメッセージを表示)を登録
3.ボタンが押されたときに、event.broadcast()
を使ってイベントを発行。これにより、登録されたすべてのリスナーが通知され、処理が実行される。
このように簡単に実装できます。
また、以下のようにイベントにデータを渡すこともできます。例えば、以下のようにして、発行したイベントにカスタムデータを渡すことができます。
import 'package:flutter/material.dart';
import 'package:event/event.dart';
void main() {
runApp(MyApp());
}
class MyApp extends StatelessWidget {
final Event event = Event();
@override
Widget build(BuildContext context) {
// リスナーの登録
event.subscribe((String message) {
print("受け取ったメッセージ: $message");
});
return MaterialApp(
home: Scaffold(
appBar: AppBar(title: Text('Event with Data Example')),
body: Center(
child: ElevatedButton(
onPressed: () {
// イベントにデータを渡して発行
event.broadcast("こんにちは、Flutter!");
},
child: Text('イベントを発行'),
),
),
),
);
}
}
このようにとても実装が簡単にでき便利なので、ぜひ一度使ってみてください。